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2021年一橋祭レポ② 本公演代表、作品への思いを語る

  • 執筆者の写真: 劇団WICK
    劇団WICK
  • 2022年1月11日
  • 読了時間: 6分

WICK創設以来最大規模となった今回の公演は、誰のどのような思いから生まれたのか?

公演リーダーの仕事内容や苦労は?ミュージカルに打ち込む魅力って?


一橋祭レポート第二弾では、本公演リーダーへのインタビューを通じて

それらすべてを明らかにしちゃいます!


WICKにおける公演リーダーとは、脚本・演出担当を指します!

今回の演目では3期の ゆりゆり が務めました。

実は彼女、昨年度1年間は当時2年生にして団長でもあったんです😳


そんな彼女に、作品創りでの経験や心境を語ってもらいました!



中学時代から思い入れの作品

なぜ「ウィキッド」を創ることに?

——私が初めてちゃんと観たミュージカルが、劇団四季の「ウィキッド」でした。当時は中学2年生、合唱部に入りたての頃で、本格的にミュージカルを好きになり始めた時期でもありました。

後方の座席でしたが、舞台装置の豪華さと、出ている役者さんの熱量に圧倒されました。第一幕が終わった時点で鳥肌が立つほど、もの凄くエネルギーの感じる舞台でした!

 高校時代にアメリカへ短期留学した時にブロードウェイで観劇したこともあり、お気に入りの作品なんです。

控室で演出班の最終調整


 劇団WICKでは公演の演目を決める際、希望作品のある人が作品の概要や熱意を団全体に伝え、皆で投票して決定する制度を取っています。引退前最後の公演で、自分の好きな演目をWICKの皆とやりたいと思い提案したところ、ウィキッドが選ばれて脚本・演出を担うことになりました。


お気に入りのシーンは?

——たくさんあるのですが...1つは、第一幕冒頭で民衆たちが主人公・エルファバの死を祝うシーンです。

オープニング


一度作品を通して観た後、再度その冒頭シーンを観る。すると全ての経緯がわかり、1人の観客としてまた違った感情になれるんです。この作品を「何回も観たいな」と思わせてくれる瞬間です。

 実は、このシーンだけ私も出演していました。最初の場面でお客さんを作品の世界観に引き込めるかが懸かっているので、結構緊張していました。

♪グッド・ニュース ゆりゆりは前列中央



全セリフを1週間で和訳

そもそも脚本演出はどんな仕事をするのか?

——まずは脚本を書き上げること。キャストのオーディション前までに仕上げるのが理想です。私はオーディション期間中まで延びちゃいましたが汗

エルファバと妹のネッサローズ、シズ大学のモリブル先生


 ウィキッドには原作がありますが、日本語版は映画も劇団のDVDもありません。なので通しで2~3時間の英語版を見ながら全セリフを翻訳していく作業をしました。細かなニュアンスなどは、英語が得意な団員に教えてもらいました。文化の違いによる独特な言い回しや皮肉をどう書き換えるかが難しかったです。徹夜して笑、意外と1週間くらいでできちゃいました。

山羊のディラモンド先生による授業


 その後は、舞台の全体方針を決める役を担います。「ウィキッドをこんな作品にしていきたいんだ」と意思を一番強く持っておく人です。歌・ダンスを指導する団員や裏方の各セクションリーダーにそれぞれ要望を伝え、全体の進捗を管理していきました。



準備は5月から 感じた「創る責任」

♪人生を踊り明かせ フィエロとグリンダ


創設4年目のWICKで過去一大きな公演になったのではないか。一橋祭に向けた準備はいつから?

——ゴールデンウィーク頃から本格的に作品を調べ始め、まもなく演目に決定しました。キャストのオーディションは夏休み前に行い、その後は歌やダンスなど本格的な練習をしていきました。準備期間が半年と長い分、団員や自分自身のモチベーションを維持できるか不安もありましたが、なんとか完走できたなぁと思っています笑

♪人生を踊り明かせ


コロナ禍での苦労もあった?

——感染対策と作品クオリティの両立が大変でした。脚本・演出担当として「創る責任」は自分が持たないといけないので。なるべく練習をオンラインにしたり、参加人数を減らしたりしつつも、やはり対面練習の方が効率的というせめぎ合いとか... 今回の公演には過去最大の40人以上が携わったので、予算の無いなか、広い練習場所を探すのにも苦労しました。

♪ポピュラー


 団員が不安にならない練習の仕方は、かなり考えていました。団員数人を集めて「感染対策委員会」を設置し、フェイスシールドや換気、消毒などの声かけをしてもらいました。これにより皆の感染対策意識は高まったと思います。

♪エメラルドシティー


脚本・演出の面で作品に深く関わった身として、特別感じたこともあったのでは。

——本番直前期に団員の練習の様子を見たり、配信後にお客さんの反応をちらっと聞いたりすると、自分の子(=作品)が想像した以上に育ち、ミュージカルとして届けられているのを感じました。すごく幸せでした。

エルファバとオズの魔法使い


 最初は、全体指揮も担う「こんな大役を自分ができるのか」と自信がありませんでした。でも皆で作品を創る意識が本当に強いところが、私たち団体の良い点だと思います。なんとか作品を仕上げることができた今、やりたいことに挑戦できるのはありがたいことだなぁと感じています。これからWICKに入ってくる人たちには、初めてのことにも進んでチャレンジしてもらいたいです。

♪この幸せ



ミュージカルを通し 本音でぶつかり合う

本公演で主に3年生は引退だが、このブログを読む未来/現在の団員へメッセージを。

——サークルにも個人競技とか色々あると思いますが、1つのことに向かっていろんな人と協力する経験ができるのは、ミュージカルの醍醐味だと思います。

♪2人は永遠に


 「良い作品にしたい」との思いから、本音でぶつかり合うこともあります。でも、自分の意見をまっすぐ伝えるほどの深い関係性を築けることは、大学生活であまりないと思います。ミュージカル活動を通じて「こんな考えを持っていたんだ」「自分はこんなときに怒りやすいんだ」とか、友達のこと、そして自分自身のことをよく知れたと感じています。大学生活を漫然と過ごすよりも深いものを得られました。

♪魔女を殺せ ブリキにさせられたボック


 もちろん歌・ダンス・演技好きなどの思いで来てもよいし、濃い人間関係を求めて入団するのもよいと思います。中の人が言うと嘘くさくなっちゃうかもしれないけど笑、入ってきてくれたら嬉しいです!

♪あなたを忘れない


いかがでしたか?

脚本・演出は、作品と仲間の成長を見届けられるやりがいのありそうな仕事ですね😌



ここでプチお知らせ♫

劇団WICKは一橋祭公演を機に、運営代が3期→4期へ代替わりします!

現在は、新体制で2月末の冬公演に向け準備中ですっ


シズ大学の生徒役のみんな。4・5期が大活躍!


新生WICKに乞うご期待!!✨

ではまた〜



 
 
 

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